プロパガンダ 7/21

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/07/post-97.html


米国や欧州諸国の財政赤字が話題になっているが、もっと深刻な財政赤字を抱える日本の円が買われ(製造業の海外流出を後押しし)、対策が為替介入しか挙がってこないという点が大変悲しい。金利がこれほどまで低いということは国内に投資対象が無いということだから、おカネを海外に流せばいいのに。


今回のプロパガンダより。

GDP比で累積赤字が圧倒的に少なく、GDP比で米国の方が、日本より格段に税収が多い」と言うのは何を意味するかというと、日本は金利がチョとでも上がると税収のすべてが金利支払いに消えてしまう(そんな国に誰が金を貸してくれるのだろう?)、米国は「いくら金利が上がっても、税収のすべてが金利支払いに消えてしまう」ことは、あり得ない、ということだ。日本の方が段違いに財政状況は悪い。

米国より格段に財政事情の悪い日本は大丈夫だろうか?何とかしなくてはいけない」と思うのが普通の神経だと思うのだが、そんな心配をせずに「米国は大丈夫か?」我が身を顧みず、他人の心配ばかりしている日本人の能天気ぶりにほとほと感心する。

「日本の苦境を救うために日本が保有している米国債を売却したらどうか?」と言う質問に対しては以下の回答をいたします。
「日本政府の保有している米国債は円借金でファイナンスしています。為替のドル買い円売り介入の円資金は税金で集めたお金ではありません。FBという政府短期証券を発行し、その円でドルを買い、買ったドルでドル預金をしたり米国債を買ったりしているのです。FBは昔は日銀引き受けでしたが、今は大部分が金融機関に購入されています。
ですから米国債を売ればFBの返済に充てられ、余裕資金が捻出されるわけではありません。ましてやFBは円での返済になりますから強烈なドル売り円買いが起こり、日本企業の倒産続出、失業者急増という話にもなりかねません。

日本人は「考える」ということを放棄しているのかなあ。
財政破綻しちゃうと「こんなハズじゃなかった、どうしてくれるんだ」と大騒ぎして政治的に不安定になるのかね...。