プロパガンダ 10/15

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2011/10/post-107.html
藤巻さんが想定する国債未達のメカニズムが書いてある。

欧州の経済危機を見聞きすることにより、日本人の間で日本の財政危機への関心が高まれば、日本人は資金を海外に避難させるだろう。その場合は円預金が引き降ろされるから、民間金融機関が国債を買う原資がなくなる。それこそ国債未達の引き金となる。
私は10数年間にわたって「日本経済再生のためには、円安政策が必要だ」と言い続けてきたが「もう時間切れだ」と言うのはそのへんにある。早くから円安政策を取っていればよかったのだが、この時点で政府が露骨な円安政策を取れば国民の間で、円預金から外貨資産への大規模な資産移動が起こり、民間金融機関から国債を買う\預金が蒸発してしまうのだ。
したがって、日本経済再生の方法は、残念ながらもうない。クラッシュは不可避だと思う。

日本人から円を買った外国人が受け取った円は邦銀や外銀の円預金となるが、そういう状況では円貨幣の流通速度が上昇し長期金利も上昇するから長めのJGBを買いづらくなり、未達という事故が起きやすくなるということか?。
結局のところ、藤巻さんの楽観期との違いは

  • 財政赤字は減らず、累積赤字はどんどんつみあがる
  • 銀行が持つJGBもほぼ上限に達した
  • 何かのきっかけで日本人が資産配分を変更しようとすると、市場がこなしきれなくなって事故が起きる

ということかなあ。