プロパガンダ 5/10

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2013/05/post-180.html
100円/ドルを越えたらさっそくプロパガンダが出た。

1ドルが100円を超えた。G7を超えれば、さらなるドル高/円安は進むだろう。

貿易収支は赤、経常収支もトントンぐらい、インフレ期待が進めば円高要素を見つけるのは難しい。

日銀が資金供給するのは簡単だが、日銀が資金を吸収する方法はない。お金を一度じゃぶじゃぶにしてしまうと、インフレが始まった時にそれをコントロールする手段は無いのだ。だからインフレがハイパーインフレに容易に移行する。

じゃぶじゃぶになったお金を回収するには、量的緩和の際に買いまくった国債を、日銀は市場で売らなければならないが、日銀が金利を上げよう(=国債価格が下がる)としているのだから、誰も値下がりが明白な国債を買わない。だから資金回収など出来ないのである。

資金を回収するためには日銀が保有するJGB等をディスカウント価格で売らざるを終えないが、そのオペレーション自体が長期金利やインフレ期待を引き上げるし、日銀のバランスシートを痛めるから回収できる総額が制限される、のだろう。
為替レートのマクロ経済への効果を軽視し、マイナス金利については無視する、識者って何なのだろう。