「バブル期に始める株式投資の勝ち方」安間伸

なんだかHow To本みたいなタイトルですが、安間伸さんがアベノミクスの超絶緩和政策のマクロ経済へのインパクトをどう見ているか、文体はアレですが内容はきちんと書いてあります。
金融緩和-->円安-->リスク資産高-->資産効果で景気回復、インフレ率2%を達成するほどの緩和をするのだからバブルになる。中央銀行が政府の毎年の赤字以上のJGBを買うのだから中央銀行とは喧嘩するな。藤巻さんの説やJim Rogersの主張とも似ている。藤巻さんの場合は、そんなに緩和したら金融を引き締める時期に引き締めきれないからハイパーインフレに至る、安間さんの場合は、バブルは弾けるからその時はその時で儲ける、といった違いでしょうか。
興味深いのは、「アベノミクスは消費税引き上げのための道具」説。投資家はあらゆる可能性を考慮に入れるべきとのこと。消費税を引き上げさえすれば当面はウハウハという人たちもいるから...。