[藤巻さん]プロパガンダ 1/11
http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/01/post-220.html

毎月債券購入を50単位ずつ購入して債券残高(=町中に出回っている資金量total)100――>150――>200と積み上げていたものをこれからは毎月45単位ずつの積み上げにスローダウンする、と先月決めたわけだ。
債券残高(=町中に出回っている資金量total)は今後245――>290――>335とペースは落ちるものの増えていくのには変わりはない。量的緩和は続いているのだ。
そこで、量的緩和を中止したとすると、債券の満期到来を考えなければ(今回の量的緩和では長期債を大量に買い始めたので満期はなかなか来ないのだが)
債券残高(=町中に出回っている資金量total)は毎月
335――>335――>335と変わらない。これでも量的緩和は続いているのだ。
この段階では長期金利の上昇は相対的には穏やかなものかもしれない。
マーケットが大混乱するのは、出口戦略がスタートするとき、すなわち
335――>320−→305と債券残高(=町中に出回っている資金量total)減らす時である。
マーケットは大混乱し、国債価格は暴落する可能性がある。この時点で債券を大量に持っている金融機関は修羅場だろう。出口戦略に関しては、日銀はFRBよりはるかに条件が悪い。

今後の中央銀行のアクションとマーケットで起きること。
出口戦略は避けられないし、そんなに遠い未来のことではなかろう。