プロパガンダ 4/11

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/04/post-230.html

ブラック企業アメリカでは存在しにくい皆辞めてしまうからだ。結婚や子育てで職を離れた女性の再雇用が伸びないのも、終身雇用制やそれに伴う年功序列制のせいだと思われる。
『終身雇用性は雇用の安定に資する』という反論もあろうが、日本全体で考えれば労働力の需要は一定である。終身雇用であろうがなかろうが、誰かが辞めれば、そのポストは次の誰かのために空くからだ。
『労働者の職の安定』と『労賃の上昇』には、為替政策が最も重要なのだ。円高のままではどんな雇用維持政策を採っても、仕事は強い円で安く買える外国人にいってしまう。産業空洞化だ。
(略)
『1?=102円の円安になっても、そんなこと起きない』と言うなかれ。まだまだ円高なのだ。私は国力に合った水準は1?=180円から200円だと思っている。

円が適正な水準ならブラック企業は存在し得ない。円が強すぎて雇用が海外に流出し労働需給がアンバランスになったところにつけこんでいるだけ。なのに世の中ではそう理解されていないところが困ったことである。

日本だってデフレの主因は円高なのだ。その根本を認識せずに「労賃の低下がデフレの原因だ」とか「結果と原因を」取り違えた議論をしているから経済政策を間違える。枝葉の議論をしている場合ではない。
円高を是正しない限り日本の未来はない。ただ「量的緩和は、社会主義国家・日本では円安を導かないこと」も認識してもらいたい。

「結果と原因を」取り違えた議論をしても恥をかかないというレベルだから(国全体として)自業自得なのかもしれないが、それでは困るのだ...。