プロパガンダ 5/29

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/4013

利上げしても米長期金利はあまり上昇していない」と言う記者の指摘に対し「だからこそ資産買い入れを終えるべきだ。短期金利が上昇する一方、FRBによる国債などの買い入れで長期金利の上昇力は鈍いままだ」と答えている。
ここは非常に重要なポイントだ。「景気過熱を抑えるためには長期金利の上昇が必要」と考えているということ。いつも言っているようにドル・円は米長期金利に非常に強い相関性を持っているので米長期金利が上がればドル・円も急速に上昇していくと思われるからだ。

長期金利の上昇で景気過熱をおさせ好景気を長続きさせる意図があると。
それが上手くいけば米長期金利上昇 --> 円安ドル高

利上げと違い、資産縮小はFRBの米国長期債購入額が減るのだから直接的に米長期金利に影響する。

買手が減れば債券価格は下落する。

ドル円が上昇し始めればCPIは2%に簡単に到着し、日銀と政府の「量的緩和を辞める、辞めない」のバトルが始まる、それが円暴落の契機と見る。

日銀は国債の年間発行額の80%を買っている。その日銀が買いを辞めれば日本国債価格はまちがいなく暴落(=長期金利は暴騰)だ。一見、円高要因のように思えるかもしれないが、その時は政府は国債入札が不可能となり予算など組めなくなる。数十%の金利国債を発行して赤字を埋めることなど出来ない。将来の金利支払いでパンクだからだ。財政破綻ということ。そんな国の通貨は誰も要らない。円暴落という理由である。

日銀が買わないならば財政破綻で円暴落、買い続ければインフレ加速で円暴落。