中国の外国為替規制の緩和と2つの株式市場

中国当局は外貨の国外投資の規制を緩めるそうですが、人民元安政策じゃないか?、とへそ曲がりに見ています。

中国人民は日本人やアメリカ人ほど自国通貨を信用していないとすると、個人が外貨建て資産を持てるならばポートフォリオを通貨分散するに違いありません。上限はひとり当たり200万円/年ぐらい。名義をかき集めれば上限は無いも同然?。例えば200万円×200万人名義とすると計2兆円相当の人民元売り圧力。マネーサプライの膨張を抑えつつ通貨安圧力をかける一石二鳥。

大義名分を掲げた自国通貨安政策とは、賢いですね。

中国の株は、外国人向け市場と自国民向け市場が分けられていると聞きますが、市場の分断が永続しないならば、両市場を隔てる水門が開いた場合何が起きるのでしょう。両市場間で裁定取引をする仕組みが既にあれば何も起きないハズです。

人民が国外に置いた資産で国外の証券会社経由で中国株を買ったり空売りしたりできるようになることで裁定が働くようになるのかなー、と思いました。