憂鬱なフラット化する世界

プロパガンダ登録読者に藤巻さんのモーニングサテライト出演告知e-mailが来ました。 以前は隔週で規則的でしたが今は不規則だそうで、告知e-mailは助かります。 ふだんは本村さんをボーと見ていても藤巻さんの日には注意力を高める必要がありますからね。 明日のコメントテーマは「株価」だそうです。

さて、株価は日銀総裁問題リスクを織り込みつつあるせいかさえません。 福井総裁は量的緩和財務省のFBを買い為替介入を手伝いつつグローバルな金融緩和をすることで海外のリスクマネーが日本に還流する経路で景気回復を後押しし、過剰なリスクテイクが始まりそうな時期に小刻みでジワジワとした利上げを示唆することでスピードが出過ぎないよう軽くブレーキを踏もうとしていると理解しています。 一国民としては「ちゃんと仕事している、合格!」と思います。 自動運転モードで金融政策をできそうな平時ならば「李下に冠を正すような行為はちょっとなあ」ですが、今は平時じゃない(微妙な舵取りが要求される)ので。福井総裁問題にはいろいろな意見がありますね。私の意見ははっきり言えば妥協です。清廉潔白だけと経済オンチの人が日銀総裁になるのだけはカンベンしてほしいので。

バブル崩壊後約15年の不況で「おもしろくない」のは事実ですが、格差が広がったのはけしからんといって日銀総裁に噛みついてもしょーがない、と感じる今日この頃です。 トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」の指摘によれば、「労働(サービス)も貿易可能」になったとあります。 中産階級の労働が輸入可能な低コスト労働の競争にさらされつつある!。 なんと憂鬱な!。 経済学の貿易理論では、自由貿易は両国をどちらも豊かにするがあるがある特定の個人に着目すると踏んだり蹴ったりになるかもしれない、とあります。 経済を閉じて皆で等しく貧乏になるより、人々が新しい高生産性の産業を起こし人々がそこへ移動することを容易にする政策が一見キツそうに見えても豊かさにつながるのでしょう。 経済学を少し勉強したおかげで「人生戦略?を見直す時期が来た」と悟ることができました。

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(上)

フラット化する世界(下)

フラット化する世界(下)