中国のベースマネーとマネーサプライ

せっかくの機会なので中国のベースマネーとマネーサプライをチェックします。

1RMB(人民元)=14円で計算。

中国のGDPは日本の半分。日本を500兆円とすると中国は250兆円

中国の人民銀行の資産(=負債)合計は11.6兆RMB 約163兆円
日銀は約150兆円、だったかな。

人民銀行の負債の部より
通貨 2.6兆RMB 約36兆円
預金 3.7兆RMB 約52兆円
中国のベースマネーは 約88兆円 GDPの35%
中国のM2はGDPの1.8倍なので、450兆円

日本のベースマネーは約100兆円 GDPの20%
日本の場合M2+CD=710兆円、M2=690兆円 GDPの約1.4倍

日本のベースマネー/GDPは他の先進国と比べると異常に多くお金ジャブジャブ状態とすれば、中国のジャブジャブ状態かもしれません。もっともクレジットカードとか銀行自動引き落としとかが未発展だと現金は多めに必要かもしれないので、日本よりもジャブジャブ感が強いか弱いかわかりませんが。

ここからは日本の話。

M2=ベースマネー当座預金普通預金+定期預金ですが、日本の場合ゼロ金利だったので当座預金普通預金・定期預金は事実上差がなかった。そして商業銀行の資産の部にどっかと国債があることを考えると預金は国債に張り付いていて、実質のM2(経済を回っているマネー)はもっと少ないのかも。だからまだインフレにならないのかもしれませんね。ここが動き出すときには裏側の国債に売り圧力かかるので市場金利は上昇する。上昇するときにこそマネーが動き出す。.... ということが藤巻さんが長期金利上昇と同時に株高を予想する理由かもしれません。

10月2日 追記
日本のマネタリーベースは約87兆円。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061003AT2C0300B03102006.html