要充電...

日本の企業はいろんなことをやっているのでエライ人たちが必ずしもある(技術)分野に土地勘を有しているわけじゃない*1。 かといって必ずしも皆がマネージメント(経営)の技術に長じている訳でもない。 そういうわけで「やらねばならないと信じることをできるようにするための仕事」をこのところやっています。 
こんな仕事が発生することそのものがマクロ的にみれば日本経済の生産性がパッとしない原因のひとつ(供給サイドの構造問題 --- リソースが最適に配置されていない)か、と思いつつもまどろっこしさにフラストレーションがたまります。
こういう時には梅田望夫さんの本を読むに限ります。今回はこれ。

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)


初めて梅田さんの文章に触れたのは シリコンバレーは私をどう変えたか―起業の聖地での知的格闘記 (改訂版はシリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)) でした。彼はシリコンバレー在住、私はシリコンバレーの安ホテルにのべ数ヶ月暮らしたことのあるシリコンバレーにすごくあこがれるエンジニアだったので、私が右往左往しつつ体験として感じたことを彼が背景を説明してくれたようで、以後彼に注目していました。
ITバブル崩壊と9.11後、楽天的な彼も方向を見失ったように見え、私も自分の商売分野のテクノロジーの方向が見えなくなり暫くして、衝撃の ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) に出会いました。

Googleなんてセンスの良いサーチエンジンにすぎないのになぜ時価総額こんなに大きいのだ?、またITバブル?」とノー天気に考えていた私に、「新しい世界の扉が開き、事態は動き始めた、世界はすっかり変わりつつある」 と教えてくれたのがウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)と、トム・フリードマンフラット化する世界(上)フラット化する世界(下)でした。 
藤巻さんに触発され経済学の教科書をかじってきたおかげで何処にどういう力が作用するか、どう変化するかがなんとなく見えるようになっていたということもあり、以来約1年間、個人の人生戦略(?)を大慌てで見直し修正を続けています、これからも軌道修正は続くでしょう。


しんどいなー、と感じたときに梅田さんの文章(より正確にはシリコンバレーの空気・精神)に触れると元気になれる。


「会社なんてつぶれるものだよ、でもアイデアがすべてダメだった訳じゃないからまた新しいアイデアを持ち寄って新しい会社を始めればいいんだよ」というシリコンバレーで働くベンチャーのエンジニアたちがいてフロンティアを切り開いていく限り、FRBがヘマしでかさない限り(日本でしばしば言われるように)アメリカ経済がダメになるとはイメージしづらいんですよねー。


参考: 梅田望夫さんはこちら

*1:でも、物理と数学の基礎がしっかりあればかなりの領域を理解しやすいと最近思います。昔もっと勉強しておけばよかった。若い人へ--- 物理や数学が無味乾燥と思うときは良い教科書と仲間を探して勉強しておくと役に立つよ!。