日銀総裁 「息長い成長続く」

藤巻さんは「中央銀行の見解に注目しろ」とおっしゃる。
日経の報道 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070706AT2C0600C06072007.html によれば
福井総裁は

日本経済の先行きについて「生産・所得・支出の好循環のメカニズムが維持されるもとで、息の長い成長が続く可能性が高い」との見通しを示した。
(中略)
春先に一時、減速懸念が浮上した設備投資に関しては「企業収益が高水準で推移する中、設備投資も引き続き増加している」とし、景気拡大のエンジンが引き続き機能しているとの見方を強調した。

とのこと。


好循環のメカニズムが維持されているということは

  • 企業部門の貯蓄(借金返済)が終わり、投資を増やし始めた
  • リスク資産価格上昇(あるいは悲観の減退)で消費が増えた
  • 企業収益が高水準ということは株価を通じて家計部門に資産効果として消費を増やす
  • 消費と投資が増えれば総需要が増加し、経済は成長する

ということでしょう。


企業部門の資金需要が増加すると政府と資金を取り合うことになる。その結果高金利になると政府自身がすごーく困るので、景気回復で投資が増加するのに歩調をあわせ政府は単年度の財政赤字を縮小しトントンをめざしていく(税収の自然増+増税+歳出削減)ことがハイパーインフレに至らずに済む道筋だろうなあ。きっと。