結局、流動性の問題だったのではないか?
米国住宅ローン返済が滞っていて中央銀行が乗り出すほどの大変なことになっている、のではなくて、
- もともと流動性の乏しいABS(資産担保証券)をベースに組成したもっと流動性の乏しいCDO(債務担保証券)を
- レバレッジをかけて(借入金を使って)買ったところ
- サブプライムローンの返済が滞り始め
- 証券の格付が格下げになり(リスクが大きくなったので証券価格は下落する)
- 証券を慌てて売ろうとしたもののその証券の流動性が無いので買い手が無く売るに売れない・価格は暴落
- レバレッジをかけてCDOを買ったファンドは破綻、借入金を返せない
- 貸した金が返ってこなくなった銀行の資金繰りが苦しくなり、金融システムの信用不安を恐れた中央銀行が市中から債券を買いまくっておカネを供給した
ということを理解しました。
結局これって藤巻さんが用心する流動性の問題だった(しかもレバレッジをかけた)のですね。
参考
堀古さんのサブプライムローンとCDOの解説
CDOに関するぐっちーさんの解説
アメリカ住宅バブル崩壊が日本と違うところ