ケインジアンのMoneyの流通速度 その2

ミシキンの教科書を読んでいてハタと気がついた。
トービンによれば、Money保有には機会コストがかかる(利子がつかない、他に、財布を落とすかもしれないし盗まれるかもしれない)。 片や債券のような資産保有には売買手数用というコストがかかるし取引にも時間がかかる。 両者の綱引きで流動性選好が変わり、貨幣需要が変化する。 パラメータは金利
市場金利が低下すると... 債券保有の魅力が減るので、現金を手元に置くようになる → 流通速度低下
市場金利が上昇すると... 債券とか定期預金で金利を稼ぎたいので、現金はできるだけ持ちたくない → 流通速度上昇
 MV = PY
金利がポンと上昇すると V が増加lするので PY も増加する。 P が増加すれば(適正なインフレ率になれば)ビジネスはスピードアップすることになり、資金需要が増え貸し出しが伸び M も増え、Y も増えるという好循環がはじまるのだろう。
良い金利上昇というのは、ポジティブフィードバック的に作用するので重要なポイントなのだろう。 やっと藤巻さんの昔の「プロパガンダ」の意味が分かったような気がする。