円高が良いか円安がよいか

1月からスタートした日経新聞のYEN漂流シリーズは興味深い。
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「実力伴わない円高は必要ない」それに対するコメントを見ると円高が良いという主張が多いみたい。

藤巻さんの主張は、「経済の実力に見合った為替レートになるのが良い。 デフレに苦しむ日本は円安になってしかるべし」、だと思いますが、私が思うに忘れがちなことは、「経済の実力と為替レートが一致しないと実体経済を通じて調整が起きてしまう」ということ。
日本経済に実力があるならば円高が良い。 経済が潜在成長率を下回っているときは円安に振れた方が、経済に優しい。 さもないと円建ての賃金や物価が十分に安くなるという(すごく痛みの大きい)経路を通って経済は均衡しようとする。
国民の間でマクロ経済学が教養として必要とされていない*1から,国民が円安のメリットを議論しないのかなあ。

*1:私とて藤巻さんの「経済学の教科書を読め」を真に受けて勉強し始めた