強欲資本主義 ウォール街の自爆

ウォール街にはとてつもなく強欲な連中がうじゃうじゃいて法で禁止されていない限り金のためなら何でもやる、手っ取り早くカネを儲けようとする、という話。


強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)

強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)


投資銀行はバランスシートを貸す大家で、店子は借りたバランスシートを存分利用して、できるだけ大きく儲けようとする。店子のバンカーは自分の一族郎党を連れてくる。 大家は利益を稼ぎ出してくれるスター店子を希望し、店子バンカーの儲けのある割合が大家に入り、残りは店子と一族郎党が取る。 大家も店子もその一族郎党もバランスシートを思い切り大きくして勝負する。 でも思惑が外れると巨額な損失が発生し、大家が大損を負担することになる。 大家も負担しきれなくなると納税者に負担させる。 「今日の儲けは僕のもの、明日の損は君のもの」だそうだ。