株価上昇と新企業・産業の発展

藤巻さんのガイアの夜明け出演のYouTubeに、「リスクマネーが株式市場に入ることで若い企業・産業の発展を後押しする」という趣旨の藤巻さんのコメントがありました。
以前私は、「リスクマネーの株式市場への流入が既に上場した企業の株価を押し上げることが、将来上場するかも知れないベンチャー企業の資金集めや発展にどうプラスに作用するのだろう?」、と疑問に思ったものでした。
その後、何年も経ち、今の私の理解はこうです。

したがって、例えば家計部門の流動性を必要とする中程度のリスクマネーが株式市場に流入することで、ハイリスクで長期の(流動性に欠ける)ベンチャー投資が活発になる。 両者は金融市場(株式市場)を介してつながっている。
これ(市場がつながっていること)を理解したとき、けっこう感動しました。
こういう観点でみてこそ、「貯蓄から投資」は新規産業の誕生を後押しし長期的には生産性を向上させ経済を豊かにする、と言えましょう。 また、ちゃんとした金融市場の存在とリスクマネーを投ずる金融資本主義は経済を豊かにする。

*1:正確にはたぶん、出口があるという期待があってこそ。