米国の住宅ローンはノンリコース

日本の住宅ローンはノンリコースローンだから国民は投資せずに貯蓄に走ると、こちらで指摘する。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090106/181924/
これに対し、個人の代わりに「金融機関がでっかいオプションを背負って(売って)博打してるってこと」という意見もあり、私もそう思っていた。
でも「オプション=保険」と考えれば、リスクが個人から銀行に単に移転しているのではなくリスクが減少し、社会的にプラスの効果がある、と気付いた。
生きているか死んでいるかは個人にとっては大きな違いだが、生命保険会社からみれば毎年ほぼ一定のあらかじめ予想可能な割合で契約者が死亡するという日常でしかない。 同様に、ノンリコースローンも銀行から見れば(景気変動が無ければ)毎年ある割合の焦げ付きが生じるにすぎないからリスクをマネージすることは可能だろう。
生命保険がないと子供のために必死で貯蓄しなきゃいけないのと同様、日本の住宅ローンでは担保の住宅を差し出しても負債が残る可能性がある状況下では必死で貯蓄することになる....。