2008-01-01から1年間の記事一覧

円高

対ドルでも対ユーロでも円高。 貿易黒字は大幅に減少しているのに。ぶつぶつ。 輸出企業だけじゃなくて輸入品や外国のサービスと競合する人々にもダメージが来る。 ニュースではなぜこう言わないのだろうか。

ハンガリーが利上げ

ハンガリーの中央銀行が利上げ −−− この時期に利上げとは典型的な通貨危機・経済危機のパターンじゃないか? 外貨建て借金を抱えていて自国通貨が急落すると借金返済が非常にきつくなるので、利上げをして通貨下落を防ぐ。 でも高金利はハンガリー経済にマイ…

TBSラジオの藤巻さん

先週の時点(ダウがリバウンドした直後)のものです。 http://podcast.tbsradio.jp/st/files/sakasa20081014.mp3 藤巻さんのコメントの一部の要約(私の解釈です)。 基本的には相変わらず楽観的、ただし今の状況は(流動性危機から信用不安になっていて)恐…

10月18日 朝日新聞be より

預金している米銀の株価が急落しているのを見て慌てて邦銀に預金を移した、という藤巻さんのコラムを読み、アッそうか!と思った。 FDICの元本保証枠を超える預金を持つ人はどうするか?、銀行が破綻したら預金が返ってこなくなってしまう。 米国人はふつう…

藤巻健史の国富論 第2回

いつもと同じです。 http://voiceplus-php.jp/webspecial/kokufuron/002/index.html 私はたしかにこの下げ幅には驚いたものの、新聞の記事を読んで「いくら何でも脅かしすぎだろう」と思った。 素人の私は、サブプライムがらみの派生証券やCDSの買い手が消滅…

クルーグマン ノーベル経済学賞 受賞

Blogでも盛り上がっているようです。 クルーグマンは本も沢山書いていますが、私はこれが一番好き。クルーグマン国際経済学 (経済学大系シリーズ)作者: Paul R.Krugman,Maurice Obstfeld,吉田和男出版社/メーカー: エコノミスト社発売日: 2003/11メディア: …

経済再生の条件 by 塩谷隆英

6章、7章、8章が興味深かった。 以下はメモ。 40年不況対策の後遺症 日本共同証券と日本証券保有組合の保有株券の放出にあたり、資本市場の国際開放に備え外国企業に買収されることを嫌い、関係各社が引き取る。 → 株主の力が弱まり、従業員主権型企業となっ…

思わず苦笑

日経ビジネスオンラインにて発見 明言・迷言〜日経ビジネス語録 要するに、日本は“微分国家”なのです。昨日から今日、今日から明日という守備一貫性だけを見ている。これだと、どこでいつ間違えたかは分からない。 岡本 行夫 国際問題アドバイザー 明日は昨…

たわごと

9月、10月はヘッジファンドの決算期とかで下がるだろうとは覚悟していましたが、「大暴落 1929」を読んでいるうちにNYも東京もフリーフォールのように落ちていき、あたかも1929年にいるような気分になります。 また、1990年の日本のバブル崩壊を再び見るよう…

ニューノーマル 雑感 続

ニューノーマル―リスク社会の勝者の法則 を読みつつふと思った。ロジャー・マクナミーによれば 大規模のメリットの減少の結果、個人の力が強くなっている テクノロジーは個人の力を強化する領域に作用している。 そして、日本は匿名のネット文化(私もヘンテ…

経済再生の条件

6章、7章、8章が興味深かったのでメモ。 40年不況対策の後遺症 日本共同証券と日本証券保有組合の保有株券の放出にあたり、資本市場の国際開放に備え外国企業に買収されることを嫌い、関係各社が引き取る。 → 株主の力が弱まり、従業員主権型企業となった。6…

ニューノーマル by ロジャー・マクナミー

梅田さんの ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く! にてしばしば引用されていた投資家ロジャー・マクナミーの "THE NEW NORMAL : Great Oppotunities in a Time of Great Risk" の日本語版が出た。 長期のViewで投資する投資家、すなわち、社会や…

9/29のNYの下げに関して

ラジオでのインタビュー http://podcast.tbsradio.jp/st/files/sakasa20080930.mp3

ガルブレイス 大暴落1929

サブプライムから始まる金融危機のおかげか、読みたいと思っていたガルブレスの古典「大暴落」が復刻?され、ラッキーと買ったのが昨日のこと。 ところが昨晩NYが大きく下げ、明けて今日、東京も大きく下げ...。 大暴落1929 (日経BPクラシックス)作者: ジョ…

名言・迷言〜日経ビジネス語録

これはおもしろかった。 自分の給料が増えない企業ほど業績が伸び、配当が増えることも期待できる。従業員はもっと自社株を持つべき。 北野 一 JPモルガン証券チーフ・ストラテジスト 企業が稼いだ付加価値が労働側よりも株主側に回るならば株主側に回って取…

低体温、低血圧

マスコミによれば衆議院議員選挙が近づいているようです。困ることは、おカネの分配の議論は盛り上がりそうなもののGDPを増やすとか財政破綻を避けるという議論をさっぱり聞かないので、投票に悩むこと。 リスクを取らない・チャレンジしないという低体温・…

26年ぶり貿易赤字

8月は3200億円の貿易赤字。 おおー、ついに。

「円キャリートレード」は存在しない

メディアでは「円キャリートレードの巻き戻し」説が言われていますが、藤巻さんは「ヘッジファンドは昔から日米金利差が開けば先物のドル買い」をするが、財務省以外に「円キャリートレード」は無いと断言しています。 「先物のドル買い」と「円キャリートレ…

投資銀行ビジネスモデルの終焉?

リーマンブラザーズの破綻(連邦破産法11条)で日経ビジネスオンラインに投資銀行ビジネスモデルの終焉という記事がでていた。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20080917/170724/ http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080917/170…

藤巻健史の国富論

Voice+で「藤巻健史の国富論」という連載が始まっていた。 http://voiceplus-php.jp/webspecial/kokufuron/001/index02.html 以下は私の理解での要約。 第1回は「市場の国際化とは何か」日本は製造業で富を稼いできたが、経済がグローバル化した結果、輸出主…

双曲割引

誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか作者: ジョージ・エインズリー,山形浩生出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2006/08/30メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 344回この商品を含むブログ (104件) を見る 1年後に手に入る1万円は今手元にある1万円…

朝日新聞beの藤巻さん

今週、先々週(だったかな?)とグローバルな経済成長でグローバルに人々の食習慣が豊かになることで(肉食はより多くの穀物を必要とする)、日本人の食料に関する考え方(特に安全性関係、例えば遺伝子組み換え穀物とか鮮度要求)を見直さざるを得なくなると…

韓国通貨危機?

9月にはいって急に韓国の通貨危機とかいう話を聞くようになりました。日本の財政赤字は国内でファンディングされているが、韓国政府は海外の資金に依存している模様で、「9日、10日の国債満期到来を控え、政府が積極的な介入を実施している」そうです。 http…

朝日新聞be, プロパガンダ会員向け告知

朝日新聞beより サブプライムでやられて六本木ヒルズから西麻布に引っ越した、とか 崖っぷちのポニョ と言われながらも サブプライム問題は、そろそろ峠を越すのではないか? と全くブレない藤巻さん。 プロパガンダ会員向け告知より 私の理解による要約 昨…

SamsungとSanDisk

フラッシュメモリで東芝のライバルのSamsungが東芝のパートナーのSanDiskの買収を検討というニュースがながれた。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/05/news103.html 大技を繰り出してきたSamsung。 さて、東芝はどう出る? 暇を見つけてSanDisk…

イギリスの天然記念物の亀の価格

藤巻さんの本に、昔イギリスのトレーダーたちが天然記念物の亀の所有権を(野山で自由に生きているまま)転売していたが、ある買い手が(意地悪にも、あるは本気で?)現物の亀の引渡しを要求し売り手が困った、という話がありました。 最初から亀を受け渡す…

エルピーダの戦略から

エルピーダが2〜3年ごとに超大型半導体工場(Fab.)を作り、DRAMでの先端プロセスのおいしい時代が終わるごとに半導体製造委託の工場(Foundry)に転換するとしたら、何が起きるだろうか? エルピーダの超大型工場の規模はTSMCの超大型工場(Fab.12とかFab.14)と…

ロジカルなエルピーダ坂本社長

日曜日の日経のコラム 「そこが知りたい 中国でのDRAM大型投資 成算は?」 より 今回の投資の概要は 中国蘇洲に蘇州ベンチャー投資集団とともにDRAM生産会社を設立する。 場所は蘇州インダストリアルパーク、工場用地は32万平方メートル。 300mm Wafer 50nm…

これは面白い! 「ゴールド」

金の相場ではなく、ピーター・バーンスタインのこの本です。ゴールド ― 金と人間の文明史作者: ピーター・L・バーンスタイン,鈴木主税出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2001/08/24メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (9件)…

利上げ論

日経夕刊の署名つきコラム十字路にて、中前忠氏が利上げ論を展開しておられた。 預金金利を大幅に引き上げ、利子所得を復活させるとともに、経済に市場メカニズムを再生させ、効率の悪い企業の退出を促し、効率のよい企業が伸びる条件を整えるのである。 と…