Flat

ニューノーマル by ロジャー・マクナミー

梅田さんの ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く! にてしばしば引用されていた投資家ロジャー・マクナミーの "THE NEW NORMAL : Great Oppotunities in a Time of Great Risk" の日本語版が出た。 長期のViewで投資する投資家、すなわち、社会や…

「おもてなしの経営学」の中島さんのここに賛成!

ぬるま湯沸かしのプロパガンダです。 中島さんは おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書) の第1部で「価値を生み出す場所が(先進国の市場では)機能や性能の実現からUser Experienceに変化した」ことを指摘し、第2部で「そういう…

なぜUser Experienceが重要になったのだろうか

おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書) において 「User Experience = おもてなし」と中島さんはUser Experienceの重要性を強調するが、それに関して「『魂』の有無」という解説は有るものの、ロジカルな説明が省略されているよう…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #4

勝利の方程式が明確な「果てしなき生産性向上戦略」を追求するのが日本の本流の「高く険しい道」ならば、「試行錯誤的」生き方は新しい産業をつくり日本経済を救うのにつながるのだからこっちだってすごーく価値があるハズ、と海部さんは試行錯誤的に生きる…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #3

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54) パラダイス鎖国状態にあると長期的には問題あっても、今そこそこ幸せだから苦しい思いをしてまで現状を変えないものである。だれかが改革に着手しても変化によって損をする人が大反対で進まない。こ…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #2

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)海部さんが個人として感じる「パラダイス鎖国」をデータを参照しつつマクロに俯瞰すると、 かつての輸出産業の電機の有名ブランド企業が弱くなり、自動車や精密機械は今でも強いが、新しい新興輸出産…

パラダイス鎖国 --- 読み流すのはもったいない #1

たいへんおいしい"food for thought"だった。パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)作者: 海部美知出版社/メーカー: アスキー発売日: 2008/03/10メディア: 新書購入: 33人 クリック: 744回この商品を含むブログ (228件) を見る イロイロな…

刺激的な本 「パラダイス鎖国」

「パラダイス鎖国」は刺激的な本である。 新書の限りあるページ数にいろいろなサブテーマが盛り込まれており、それらが私の従来からの問題意識と反応して、ナルホド!を連発。新しい技術が生まれる、それが社会(経済)に組み込まれる過程で既得権を失う勢力…

最新・経済地理学

2001年ごろ、シリコンバレーで半導体設計をやっている連中は、「優秀なエンジニアが長時間労働することがこの仕事(ある設計工程)の本質だ」などと言い、台湾系は「台湾の方が人件費が安いから新竹にデザインセンターを作った、大陸の方が若くて優秀なヤツ…

やっぱりそうだったのか 「おもてなしの経営学」 by 中島聡

"The Wold is Flat"となった時代を生きるための勉強は続く。 MicrosoftでWindowsやInternet Explolerを設計していた中島さんの本を読むと、私が日本にいて薄々感じていたことを米国に住む中島さんがはっきりと書き、「やっぱりそうだったのか」と感じたこと…

日本の構造問題の本丸

海部美和さんのブログ "Tech Mom from Silicon Valley"の3/18の「企業の『成長という幻想』」にて、 海部さんの友人氏いわく 「だからさぁ、成長しない安定した『キャッシュカウ』(じっとしていてもミルクが出てくる)になったら、そのお金は配当にして株主…

アメリカの経済政策 − 強さは維持できるのか by 中尾武彦

グローバル化した世界をどう生きぬけばいいか?、「ウェブ進化論」と「フラット化する世界」を読んで以来の私自身が悩み考えていることろです。アメリカの経済政策―強さは持続できるのか (中公新書)作者: 中尾武彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008…

クリエイティブ・クラスの世紀 by リチャード・フロリダ

グローバル経済を生き抜くための勉強シリーズとして読んだが、グローバル経済下での経済成長政策を論じた本で、グローバル投資(経済成長する国・地域のリスク資産を買え!)アイデアの勉強として読んだ。クリエイティブ・クラスの世紀作者: リチャード・フ…

シリコンバレーでの働き方

ほんらい怠け者の私がこのところ一生懸命仕事をしているせいか、疲れとフラストレーションが溜まります。 経済学の教科書を読む気力も出ず、気楽に読める読書に逃避中。ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) (朝日新書)作者: 渡辺千賀出版社/メー…

人生のやり直しに寛容な社会の日本経済に対する意義

米国在住のこのかたのブログとトラックバックとコメントを興味深く読みました。 http://satoshi.blogs.com/life/2007/09/post-2.html 社会に流動性(とそれを支える市場メカニズム)を持たせることで社会を安定させる米国流と、人間が大きく動かないことで既…