2009-01-01から1年間の記事一覧

プロパガンダ 10/15

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/10/post-28.html 今回の注目は、「アメリカは日本のようにならない」と藤巻さんが考える理由。 バブルの程度が違う(日本のバブルはもっとデカかった)。 時価会計 損失認識のスピードが違う。 日本は学習しなか…

10/12 日経 経済教室 より

重原久美春氏は「日銀、円高への警戒強めよ」と言う。 サブプライムショックの震源地から遠いはずの日本が、なぜかGDPが大きく落ち込んだ。輸出品目が日本と良く似たドイツは日本ほどダメージを受けていない。 その重要な要因は実行為替相場の変動による価格…

プロパガンダ 10/9

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/10/post-27.html 新刊「藤巻健史の『金融情報』はこう読め!」の発行が近づき、10/9のプロパガンダには表紙の写真がでていた。 帯に「ニュースを鵜呑みにせず経済を予測する力を養う」とある。楽しみ!。 10月7…

雑感 ドル安

「ドル安、インフレ懸念、金が買われる」−−−メディアではドルがジャブジャブでインフレ懸念だとはやしている(けなしている)ようですが、インフレ懸念ならば流動性の罠にははまりにくくて結構ではないか、こう思う私。 円も円安でインフレ懸念が語られるよ…

プロパガンダ 10/3 骨太な内容!

今回もいつもの調子で始まるものの、骨太な内容。 私は講演会で「日本・米国ともに株に強気」と言い続けてきた。米株については、相変わらず、大いに強気である。 日本の株価に関しては、講演会でも「米国株価に引っ張られる形で上昇するであろうが、その上…

「論争・デフレを超える」 2002年の論争を振り返ると part 5

論争・デフレを超える―31人の提言 (中公新書ラクレ)作者: 日高正裕,ブルームバークニュース出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/02メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るI.. デフレと生きるか、デフレと死すか II. 円安は救世主となり得る…

日本経済の貯蓄過剰

9月30日の日経朝刊 経済教室 (by チャールズ・ホリオカ 阪大教授) より 01年〜07年 家計貯蓄は対GDP比で大幅減少、政府貯蓄もやや減少(毎年の赤字が増加)、企業貯蓄はGDP大幅増加。 97年, 98年の金融危機で懲りた日本企業は保守的になり負債を減らした。 (…

「論争・デフレを超える」 2002年の論争を振り返ると part 4

論争・デフレを超える―31人の提言 (中公新書ラクレ)作者: 日高正裕,ブルームバークニュース出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/02メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るI.. デフレと生きるか、デフレと死すか II. 円安は救世主となり得る…

プロパガンダ 9/22

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/09/9269.html# 何はともあれ、今の「円買い」は単なる投機家の動きだと私は考えている。そもそも、投機家以外、誰が、円を買うのであろうか?「避難通貨」だからという理由で外国人が日本国債や日本株に積極的に…

「論争・デフレを超える」 2002年の論争を振り返ると part 3

論争・デフレを超える―31人の提言 (中公新書ラクレ)作者: 日高正裕,ブルームバークニュース出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/02メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るI.. デフレと生きるか、デフレと死すか II. 円安は救世主となり得る…

「論争・デフレを超える」 2002年の論争を振り返ると part 2

論争・デフレを超える―31人の提言 (中公新書ラクレ)作者: 日高正裕,ブルームバークニュース出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/02メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るI.. デフレと生きるか、デフレと死すか II. 円安は救世主となり得る…

「論争・デフレを超える」 2002年の論争を振り返ると part 1

論争・デフレを超える―31人の提言 (中公新書ラクレ)作者: 日高正裕,ブルームバークニュース出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/02メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るI.. デフレと生きるか、デフレと死すか II. 円安は救世主となり得る…

スウェーデンの事情 日経経済教室より

高福祉・高負担、でも高い競争力。なぜ? 実は厳しい資本主義競争社会。 企業は社会保険料負担が高い反面、労働者には賃金しか支払わない。通勤手当も扶養手当も年功序列の昇給も無い。仕事が無くなれば即座に解雇する。 同一労働・同一賃金が実現しているた…

プロパガンダ9/12

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/09/post-26.html 世界的に株価の上昇基調は今後とも、かなり長くそして力強く続くと思っている。 その理由は 金融システム危機の終了にともない「以前の株価レベルへ戻ろうとする力」 危機対応に対応するための…

円高のままならデフレは続く by 飯田秦之

日経8面の「デフレ懸念再び」という特集で飯田秦之さんが 日本経済の回復に必要なのは円安とインフレだ。 と主張している。 為替レートと景気の関係が広く認識されることは、とても良い事と思う。 飯田さんの政策提言は 為替介入 インフレ目標を導入し、大規…

朝日新聞beの藤巻さん

新政権への注文は、もちろん、「円安政策」の推進。 よく「昔は会社も家族主義で優しかったが、競争主義が導入された今はギスギスしている」という不満を聞くが、逆である。日本の経済力が落ちたから余裕がなくなり、競争主義を導入せざるを得なくなったのだ…

「日本銀行は信用できるか」 by 岩田規久男

岩田教授は怒っている。 日本銀行は信用できるか (講談社現代新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/08/19メディア: 新書購入: 10人 クリック: 163回この商品を含むブログ (73件) を見る 私の認識では、法学は「何を正しいとするか」(…

テイラー・ルール

日本銀行は信用できるか (講談社現代新書) より 短期名目金利 = 実際のインフレ率 + α・(実際の実質GDP − 潜在的実質GDP)/潜在的実質GDP + β・(実際のインフレ率 − 目標インフレ率) + 均衡実質金利 インフレ率コントロール重視の場合は、 α>β 実質GDPの…

「経済を動かす単純な論理」

多忙で教科書を読む気力が出ず気楽な読書に逃避していました。 経済を動かす単純な論理作者: 櫻川昌哉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る テーマは2つ。…

プロパガンダ9/7

危機モードから通常モードへ 日本株の回復は、あとは為替による。「$高¥安」が進めば、「極めて力強い」回復だろうし「$高¥安」が進まなければ「ほどほどの」回復であろう。どちらにしろ、回復トレンドには変わらない。日本経済は資産効果により前者の場…

9/4日経夕刊コラム十字路より

高齢化とは家計部門が政府赤字をファイナンスできなくなるこをと意味する。 政府債務のGDP比率はまもなく200%に達し、先進国では類を見ない高さである。 (中略) 仮に金利水準がわずかでも上昇すると利払い費が急増し、税収に占める利払い費は急上昇する。 し…

プロパガンダ8月30日

米国金融株の回復に関して AIGの危機が報じられた当時、私は「日本の外貨準備でAIG他の株を買えばいい。日本が世界の経済危機を救うことになるし、かつ儲かるチャンスが高い」(確かプロパガンダにも書いたしテレビでも述べた)と主張していたが、もし…

星岳雄UCSD教授

金融の使命や役割は 資金の有用者である家計と、調達者である産業の双方の利益を最適化することにある。戦後の日本経済は預金の形で金融資産を銀行に集中させ、重厚長大産業に手厚く分配した。預金の金利を通じて家計には富を、設備投資の促進を通じて産業界…

明日は衆議院議員選挙

まっとう?な経済政策が全然争点になっていない...。 困っちゃうよなあ。

日本「半導体」敗戦 なぜ日本の基幹産業は壊滅したのか?

日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス)作者: 湯之上隆出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/08/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 316回この商品を含むブログ (55件) を見る半導体のすぐ隣で半導体を使い、見つめ続けていた私…

プロパガンダ 8/20

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/08/post-25.html いつもと同じように より重要なのは世界的危機を引き起こした主因、すなわち米国金融システムが安定したか否かである。大元が回復するかが歯車の逆回転(好回転)が起こるかのポイントなのだ。…

アジア共通通貨?

8月18日日経夕刊のコラム十字路に吉田経済産業ラボの吉田氏がアジア共通通貨の創設をとなえておられる。 ところで、アジア共通通貨のメリットは何だろうか? 新興国などの台頭で世界経済の拡大が進み、一国で基軸通貨の機能を担うのは負担が重過ぎるからであ…

プロパガンダ 8/14

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/08/814.html# 資産効果と時価会計の効果について 3月上旬の大底からNYダウは45%,日経も51%上昇している。 (中略) 資産価格の上昇による景気持ち上げ効果は極めて大きい。理由がなんであれ、株価が一度大き…

インフレってすごい!

何がスゴイか?、財政赤字を消し去る力。 岩本康志東大教授のブログに日本の財政赤字/GDPの歴史的推移のグラフが出ている。 http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/30210307.html 第二次大戦の戦費調達の政府債務の急増もすごいが、戦後のインフレで莫大…

供給能力 > 消費

経済が成熟すると生活に必要なものがほぼそろっているので、食料や消耗品を除く消費を減らしても生活できる。だから ... 供給能力 > 消費 となって、不況、失業に苦しむことになる。そこで不況の悪化をなんとか避けようと政府が民間の代わりに一生懸命消費し…